連休に実家に帰ってきた
5月の庭は母のご自慢 しゃくなげ 牡丹 つつじ はなみずき・・・
かろうじて間に合った、藤の花
その下でささやかに花見をする

父と母と主人と私 二組の夫婦がはしゃぐでもなく、歌うでもなく
ボソボソと誰かが発した言葉も、花に集まる蜂たちの羽音や
池に落ちる水の音、鳥の声が会話と会話に挟まった句読点の代わりをする
それでも、父は嬉しいらしくて気持ちよく酔い
「今日のお酒は美味しい 今日は良かった」と繰り返す
母は母で
「久しぶりにこんなたくさん食べた」と胸を押さえる
私は俯いたまま聞こえなかったフリをして沈黙を又、広げる

そろそろお終いという頃に、母は毎年、残ったお酒を藤の花の根元に撒く
「藤の花はお酒が好きで、こうしてお酒をあげると毎年みごとに
 咲いてくれるの それに花もピンクになって・・・」
ほんとかな〜 花酔っただけじゃぁないの?
まあーいいよね、花も酔って 人も酔って世の中全てトロンとして

ゆるゆるとした時の中で
新緑の木々の中で
一斉に咲き競う、花の中で 父がうたた寝をしている
ひざ掛けをそっとかけながら ドキリとした
やがて 何時の日か父と母はこの花を残し、私を残し去ってゆく日が
間違いなく訪れる

私には避けられない大きな、大きな仕事が残されている

『エリンギ』

息子の下宿先へ抜き打ちで行ってみると
ま〜部屋の中 ぐっちゃぐちゃ!

「ねえ〜靴のまま上がっていいの?」と聞くと
「いいような、悪いような・・・」と曖昧な返事
洗濯物がかごの中に山になっている
「臭い!なんで洗わんの?」
「洗濯代がもったいない」

学生アパートなので一角にコインランドリーがあり、1回の洗濯が
乾燥まで済ませると600円になると言う

「そんなら今、薄着の時期やし 風呂に服着たまま入りー その上から
 石鹸使うて洗い!シャワーで石鹸よう流した後は外に服だけ干しときやー」

息子すっごく イヤそうな顔して
「それ・本気で言ってるん?」
本気もええとこや!

冷蔵庫を開けると何やらごちゃごちゃ・・・
「なに?自炊しとるん?」
「うん」
「これ、な〜に?」
「えっ!?知らんの?それ、エリンギじゃん!」
「おいしい?」
「おいしいよ 歯ざわりが良くて」
「ふ〜ん・・・どうして食べるん?」
「すき焼きに入れても良いし、ちょっと油で炒めて塩、胡椒して・・・」
「これだけでも食べれるん?」
「これだけでもいいし、サラダに入れてもいけるよ・・・」

エリンギ・エリンギ・・・スーパーで見つけて買った
さっそく、ちょっと炒めて冷ましてから レタスや海老 ささみと
一緒に サラダに・・・・・

エエッ〜!息子は親に内緒でこんな美味しいものを食べていたのか
ウゥム・・・出来るな・・・おぬし・・・

『ジグソーパズル』

息子がジグソーパズルを作っていました。
でも、その中にどうしても好きになれない 
汚い色のピースが、醜い形のピースがあります
息子はそれらをまとめて ソファーの下に隠しました

ある時、母親が隠されたピースを見つけ出し・・・
未完成だったジグソーパズルは完成しました
出来上がったのは 美しい夕暮れの海の風景でした



母親は 息子に言いました

「どんなに汚くても、醜くても、ひとつ ひとつのピースを
隠してはいけない、、、消し去ってはいけない、、、
そのピースが きっと、出来上がった全体の美しさの為には
必要だったと気づいて欲しい
美しいピースだけを集めて
自分の人生を 編集してはいけない・・・・・」

・・・・・人生はジグソーパズル・・・・・


『親と子』

父と買い物・・・・・
顔見知りらしい人が父に声をかける

「あら?娘さんと一緒にお買い物ですか?」

父はニコニコ笑って、声の方向へ頭を下げる
父が言う・・・・・

「スイカを買うか?」

私が小さい頃、父は一玉を半分に切ったスイカを 縁側で私に抱えさせ
スプーンを握らせた
父は今でも スイカが私の一番好きな果物と思っている

私は一度も父から 大きな声で怒られた事がない
けして、お行儀の良い おりこうさんではなかった
それどころか 思った事を考えなしでやってしまう、向こう見ずな
生き方で 大変なおちこぼれ......

だが、何時も 怒らない父が一番恐かった
親の気持ちも考えずに 好き勝手な行動を繰り返し
影でどんなに親が取り乱していたかなど まるで気づかずにいたけれど


息子が急に遠くへ行くと言う
今の若者の大変さ、イライラは解かるが・・・
夢が見つかったのなら応援したい気持ちもあるが・・・
いつもフワフワと生きている私を見ていて 影響されているとしたら・・・
世の中 そんなに甘くないと言ってみても・・・
それは今でなくてはいけないの?折角これまで・・・
皆が貴方に期待していたのに・・・
お母さんはもう、知らない・・・
親は見ている事しか出来ないと言っても、そんなに遠くじゃ見えないよ・・・

完全に取り乱している

あぁ〜
私が ようやく辿り着いた今の、この心境で
若かったあの頃を生き直すことが出来たなら..........


やはり、スイカの好きな息子と二人
季節外れのスイカを買って
シャク、、シャク、、、と、砂を噛む思いで無言のまま食べ続ける。
息子の気持ちは 其処にない










『赤い道』

萩市の中心部から、少し離れた場所
海に突き出るように 笠山と言う小さな山がある。

明神池は名が知れているが、笠山へ登る途中から海へと降りる道を行くとそこは、虎ガ崎と言う岬

30年も前にはまだ、その場所まで行く者はめったにいなくて
私のお気に入りの穴場だったけれど・・・

最近はすっかり、観光客に知れ渡って 岬の先端に漁業婦人部が始めた食堂まで出来てしまった

この岬付近は椿の原生林が広がって、今時分行くと
落ちた椿の花で 細い赤い道が出来る

ピ――ピ――と鳴くヒヨドリを道案内に薄暗い椿の森の中を歩いていると所々スポットライトのように光がこぼれて踊っている

花を踏まないように、怪しげな歩き方で花をひとつ取り
花のつけ根を舐めると ほの甘い蜜が・・・

昔はこの花を草の茎などに数珠繋ぎにして、花の王冠を作ったり葉を丸めて片方を潰し笛を作ったり、、、

森を抜けると いきなりに日本海に出る
振り返れば、優しい太陽の光を浴びて 椿の葉がキラキラと
光りまるで さざなみのよう!

真上ではトンビが大きく円を描きながら
本物の海はどちらか 確かめている 




ふらりと四国に行ってきた
足摺岬から見る海は、何と美しく、私が立つと絵になった

団体客を案内していたガイドが
「お客さん!飛び降りるならこの場所ですよ ここなら、
下までまっすぐ落ちます 途中で引っかかる物は
何もありません・・・」
なんてこと言うのよ!
団体客が行った後 一人になって飛んでみたくなったじゃないの

四万十川
日本最後の清流と言われる川と
日本最後の清人と言い張る私の船くだりでの 激しいバトル
こころもち、私の方に分があるなと思った矢先 川は私に聞く
(ほら、見て 私はおおらか ごみやちりのひとつもなく
にごりもなく・・・貴女のこ・こ・ろ・は?)
クッソー見るとこ見てるな〜 コノヤロー

独身時代は一人よくふらふらしたけれど、私の旅の目的は
場所を移動してもそこにしっかり 人が生きているのを
確認して安心するため・・・

景色や食事の順番はその後にくる
最近はふらふらがめっきり減ったけど、年に関係なく
ちょっとぐらい グレたっていいじゃん

久しぶりに家に帰ると犬も主人も尻尾振って喜んでた
よし!よし!




『春へご招待』

春の山へご招待! 春です。山も春です。

春を体の中に取り込むためにも 春を食べてみましょう!
まず、タケノコからいきましょう

竹林を持った友人は日頃から大切にしておきましょう
タケノコの季節には、強引に押しかけましょう

その際 履物は、ハイヒールや下駄で行ってはいけません!
底のペタンとしたズックや、出来る事なら近くで履き替えの
長靴を用意しましょう

そっと、土を踏み込んで 足裏にコツンと当たる物があれば
其処にタケノコ
興奮のあまり めったやたらに、貴女が掘ってはいけません

ここはベテランに任せて、見つけた事だけ自慢しましょう
多くの収穫があれば 竹林の中で焚き火をして
掘ったばかりのタケノコを 灰の中へ放り込み
その間に パーティのセッテング!

そうですね、春にこだわって見ますか?
それでは、竹を切り焚き火の周りに刺して お酒をそそぎ澗をします

しいたけ、新じゃがなどはアルミホイルに包んで、灰の中へ・・
前もって用意していた
【つくし】 
頭の膨らみが青くて、小さく固いものを 頭とはかまを取り
ゴマ油で炒め 砂糖醤油で味付けする

【ノビル】
葉や球根部を1〜2pに切って、味噌で和える

【よもぎ、菜の花】
高温でからりと揚げた 天ぷらが一番

などの料理を木の葉や、野いちごの葉に少量ずつ、、、
お箸は木の枝を用意したいものです

そっと菜の花や、山桜など さりげなく竹筒に生けたりして、、、
あ・あ・水仙はいけません!食べ物の席にはいけません!
前にやってみたら、誰かがウンチ臭いと言い出して
半泣きになった事があります

熱々のタケノコを取り出して、皮をはぎ薄めに切り 少し贅沢な器に盛って
ワサビ醤油で頂きましょう

これから次々と たらの芽.ヤブカンゾウ.ワラビ、、など山菜が、、
自分のお好みの旬の味を見つける楽しさもありますね





 相変わらずの、この暑さ
 いったい いつまで続くのザンショ・・・・・

        だが、9月!

   本屋さんで、やたら 旅のガイド本に目が行く
   「絶景・露天風呂!おすすめの宿」
   「グルメも納得・海幸の宿」
   「貸切露天&部屋食の宿」・・・・・
   キャッチコピーが ハートをキャッチ!?

   暑さの為、しばらくご無沙汰だった温泉       の 楽しみが又、 戻ってくる
 最近は道の駅と温泉の抱き合わせという場所もあった りして
 思いがけない場所で、安く温泉に入れたりする


 温泉や、大衆浴場の脱衣場は 不思議な空間だ!
 親の前でも 裸になる事はそう、ない
 お医者さんの前ですら パンツまでは脱がない
 それが、だ、まるで一面識もない他人の中で裸になっ てしまうのだから

 最初から ゆったりしているのか、伸びてしまったのか
 大きめのパンツに片足突っ込んで、ふらついている
 おばちゃんの姿は 愛せる!
 頭にタオルを巻き、眉のない顔で扇風機の前で仁王  立ちしている
 おねえちゃんの姿は 愛せる!
 いきなり 下半身から下着とズボンをいっしょくたに脱  いでしまう
 おばあちゃんの姿も 愛せる!

 だが、ココが大事!

 それをジ―――――と、見据えてはいけない
 私は けして貴女の事など見えてはいませんよ....
 気になってはいませんよ.....と
 もちろん、自分が服を脱ぐ時も「今から脱ぐぞ!」と過  剰な演技は必要ない
 ごく、ごく、自然体で・・・・・

 私は好きだなぁ〜
 着ている物を一枚づつ、脱いで行く脱衣場と言う所
 全員の顔が 親戚、兄弟のように安心しきっているもの・・・





母は私によく、こう言っていた

単純が大事!
花が綺麗.....風が気持ちいい.....ご飯が美味しい.....
それでいいのよ それを大事にね!

私はその教えを 忠実に守ったと思う
脳細胞が一つしかないの?と、疑われるくらいに単純

が、最近疑いが出てきた
単純=バカか?

昨日、自動販売機で缶コーヒーを買った
えっ!? うそ―――!!
くじ運の悪い私が?当たったの?もう一本貰えるの?やったぁ〜♪
迷ってジュースをありがたく頂いた

はぁ〜〜?なんで?またぁ〜?うそ――!!
首を傾げながら 今度はお茶を押そうとして ハタと、そこで気が付いた
千円札を入れていたのだ
コーヒーと、飲みたくもないジュースを抱えスゴスゴと・・・
(ホンによぉー 自分のバカさ加減に時として吐き気がするよ)

PCにしろデジカメにしろ 自分より賢い機械と毎日向き合っているうちに
賢い機械を、自分の能力を出し切らないうちに
みんな私と同等の アンポンタンにしてしまう

言う事を聞いてくれないPCや、デジカメに毒づいて
(さては、おめぇーさん バカだな?)
と、仲間に引きずり込もうとする私が完全に バカタレです!

これ、単純とは違いますよねぇ〜
根本的な何かが 違いますよね〜





     『男と女のシャバダバダ』

  休日 女が男に声をかける
  「ねえ〜どこか、出かけてみない?」
  「どこへ?」
  「どこでもいいけど・・・」
  「どこでもいいけどが 一番困る」
  「じゃぁー海!」
  「海に行ってなにするんだ?」
  「・・・・・じゃぁー山!、、、」
  「この、クソ寒い時 山に行っても、しょ〜もない」
  「・・・・・・・」

  指先に包帯を巻いた女
  山になった流しのお茶碗をボンヤリ見つめて、男に声をかける
  「ねえ〜この家には妖精がいるのかしら?」
  「妖精?ナニ、それ?」
  「ほら、よく童話なんかにでてくる・・・」
  「なんで?」
  「だってサ、トイレットペーパー あっ!もう少しでなくなるなと思ったら
  ちゃんと いつの間にか予備が補充してあるし
  洗濯物が山になっていてもいつのまにか タンスの引き出しの中に、、、
  夜中、貴方が牛乳飲んでそのままのコップもいつの間にか消えてる」
  「だからどう、ちゅうの?妖精じゃなくて妖怪の仕業じゃろーて」
  「・・・・・・・」

  ある夜 マテウスのロゼなんかですぐ、幸せになれる女が男に声をかける
  「オイ!コラ!私と一緒になって男冥利に尽きるだろー」
  「はあ〜ぁ?」
  「私だからこそ今日の日まで続いたと思いな!他の女じゃ3日と待たんわ」
  「はあ〜ぁ?」
  「それがアンタと一緒になったばっかりに、エステに通って
  棘が全部抜けたサボテンみたいに 個性も刺激もなくなって、、、
  どうしてくれる・・責任取れるか!」
  「・・・・・・・」

  この二人この頃 つかず、離れてだが
  花金は 普段、口にしないアルコールをちょこっと口にして
  ぎゃん、ぎゃん吠えながら自分のハートの軌道修正をしながら
  リハビリしている

  そこは長年の勘 撤退ライン付近まで近寄っては確認し
  越えそうになっては、引き返し・・・

  こんな二人の関係をどう思いますか?
  ちょっと古いが、、、街に出て100人に聞きました

             好きにすれば〜 23人
             今 忙しいです  3人
             単なるバカカップル 42人
             二人の前世 女はやどかり、男はカブトムシ 相性よくない 1人
             真面目にやりなさい 14人
             答えたくもない 17人




『哀愁のおやじ達』

最近 やたら派手なネクタイで愛想良く
「おはよ〜」と、背中を叩くその手に
揉む、撫でるが入るようになった オジサン族。

あぁ〜〜〜そうか
バレンタインデー、間近...ちゅう訳ね
「義理」と書かれた、のし付きのチョコでも嬉々として受け取る
悲しい種族・・・?

面白い記事をふたつ、見つけた。

●おやじ度チェック

* 人を呼ぶ時は手招きで呼んでいる。
* 足を組む時は足首を太ももに乗せている。
* テーブルの下で靴を半脱ぎすることが多い。
* トイレからハンカチで手を拭きながら出てくる。
* コーヒーが熱いときはすすって飲む事がある。
* お店で人を呼ぶ時「ちょっと」か「おネエさん」と言って呼ぶ。
* 食事の後、爪楊枝は欠かせない。


●おやじ活性化委員会

生きている哀愁を共有出来る仲間が集まれるようにと、「おやじの隠れ家」
なるものを建設。不器用な大人たちがそれぞれの孤独を・・・
知恵を・・・遊びを、持ち寄る。

その中で、私が最も哀愁を感じた、愛すべき「おやじグッズ」の中のひとつ

ちゃぶ台に並ぶ食器に紐を付け
ひっくり返しても、自分で元にもどせる物。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぅぅ〜泣けてくる!!





もし、自分が金づちを持っていたなら 見るもの全て
釘に見えてしまいがちだと・・・何処かで誰かに聞いた事が・・・

へぇ〜
じゃぁ〜 こうも考える事が出来るのね?
もし、自分が好意を抱いている人を見るときは
全てにおいて 自分に都合よく解釈してしまうと?

短気・・・・・決断力がある。
不潔・・・・・アバウト。
万年若者・・・自由や夢を大切にする人。
貧乏・・・・・執着心がない。

そしてこれが逆の、大嫌いな人に対しては 同じことが

短気・・・・・いいかげんにしてよ!
不潔・・・・・近寄るな!
万年若者・・・足元見ろよ!
貧乏・・・・・ふざけるな!

と、全部に!がついてしまう
なら
なるべく私は 愛を持って 人を見るようにしよう

おばあちゃんに連れて行かれたお寺で、お説教を聴いての帰りのような
今日の私。


ところで、その手に持っている物は どうしたの?
あっ!?これは・・・
私の父は、チビッコに剣道を教えておりましてね、、、
不要の竹刀を一本 布団叩きにと・・・・・

やだわぁ〜奥様!
まさか?これで 誰かのお尻を引っ叩くなんて
そう、度々のことではございませんことよ (~_~;)





  昨日、本当に何十年ぶりに試験を受けて来ました。

  内緒ですが実は私はお勉強が嫌いでした。
  嫌いだから、しません。しないから出来ない、出来ないから嫌い・・・
  アンポンタンのまま、押し出されて社会へと出てしまいました。

  突然の失業に、就職活動。
  15名の募集に対して、45名の応募

  面接試験とペーパーテスト。
  案の定、テストはワヤでした!

●8%の食塩水450gに10gの食塩を入れると何パーセントの食塩水になるでしょう
(それを私に聞いてどうしたいの?)

●内閣から独立した機関を選べ
 @公安委員会 A人事院 B会計検査院 C公安取引委員会
(独立した機関???グチャグチャの内閣にそんなものあるの?
 国民だけが蚊帳の外、ってのだけはハッキリしてるけど・・・)

  話、違うじゃない
  テストといっても常識問題だからって聞いたよ〜

     てっきり・・・

●電車でお年寄りが乗ってきました 貴方はどうしますか?
    @寝たふりをする
    A席を譲る
    B咳をしたり涙目になって見せたりする
    C自分より若い人に席を譲れと顎で合図する


  こんな問題が出てくると思っていたのに・・・
  面接の時、面接官にもうちょっとで
  「アホは最初から来るな!とハッキリ表示して下さい。
    中途半端な夢は見せないで下さい!・・・」
  と、叫ぶところでした。

  えっ?出されている試験問題、ごく一般的な常識問題?
  ・・・・・・・・・・・・
       ・・・・・・・・・・・・
           ・・・そして私は問題外?・・・


   『その後の結果報告』

  合否の結果の通知が来ました。
  フン!

  まぁ〜今回は先方の見る目の確かさを認めましょ 素直!

  技術を身につけ、もう一度チャレンジと
  高等産業技術学校 OA基礎科を受験したのですが・・・

  リクルートスーツに身を包んだ若いお姉ちゃんを両脇 に場違いな私
  面接はインパクトあったはずなんだけどな〜
  やっぱ、原因は試験か?
  何事に対しても詰めが甘いんだよな・・・
  スミマセン。出直してきます m(__)m


  と、反省しつつ(疑わしい?)ボーっと見ていたテレビで
  今時の若い子が、料理レシピの用語がわからないと・・・

おとしぶた・・・・・・・豚肉の切れ端を落とす?
面とり  ・・・・・・・鳥の顔の部分? 
            魚の頭(顔)を取るの?
びっくりみず・・・・・・って、どこに売ってるんですか?
かくし包丁・・・・・・・どこに隠すんですか?
千六本(せんろっぽん)・・・・・中途半端な数字やな?

          ゲッ?!

でも、笑いはしない・・・驚きはしない・・・・・
これって私がPC、携帯電話、デジカメの用語が全く解らないのと同じ事
知ってる人は笑うかも、驚くかもしれないけれど
知らない人は大真面目
教えてもらって、勉強して初めて解るのだから・・・
(メグライアンを競馬馬だと思っている人だっているんだからね!)

  ねっ、ねっ........
  若者よ、おばちゃんと情報交換、知識交換しようよ
  PCのこと教えて
  包丁の隠し場所、教えるから・・・


『クリオネ』

山口県の柳井市の近く 瀬戸内海に浮かぶ金魚の形をした大島
その尻尾の部分に位置する東和町に、小さな小さな水族館がある。

その水族館の呼び物は クリオネ
会いに行った

私はクリオネに対して出来上がったイメージがあった

いくらパープーの私でもどこかの大画面で見た姿を
そのまま信じて体長20〜30cmあるとは思わないが
2〜3cmの可愛い天使のようなクリオネが うるう年に1回くらい
パシャ、パシャと手(かな?)を動かしてユラリ、ユラリと漂って
氷の下の海で夢見てる なんて思ってたよ〜

ところが、実際目にしたクリオネ
赤ちゃんを連れてきたのだろうか?体長5o?
それが月足らずで生まれてきた子供みたいにせっかちで
ちっともジッとしていない

入り口で写真も撮って良いとちゃんと許可ももらったのに
それどころの騒ぎじゃないや
撮れるもんなら撮ってみろ〜と 上を下への大騒ぎ
クルリ、クルリと回転入れて・・・

参ったなぁ〜〜イメージが イメージが・・・
そうだ!見なかったことにしよう

出掛けに水槽の中 肥満した巨大ナメクジが!
不思議な事に私は名前を知っていた
「あっ、アメフラシ」
それを聞いた係りのお兄ちゃん 嬉しそうに
「触っていいですよ」だって

ちょっと待って〜〜〜な お兄ちゃん
私がこの手で このアメフラシ、ひん握って
いい子・いい子するように見えるわけ?
えっ!? 見えるから言った?
そこのプールも入っていいですよって?

お・おい!
エイがおるやないの!サメがおるやないの!
・・・ん?鯛もおるから入ろうかなぁ〜 掴み取りしてええの?



                『密室の性格』

   友人のK子
   彼女はのんびり屋である
   今日もあれば、明日もあるという性格
   少々の事は「うふふ・・・」で済ましてしまう

   ある日 彼女の車に乗せてもらった
   楽しく和やかにお喋りしながら 彼女は運転していた

   前に自転車に乗った おじいちゃん
   酔っ払ってるのかなぁ〜 フラフラと真ん中に寄ったり
   危ないなぁ〜

            と、

   「トロトロすんじゃねぇ〜 コノヤロー・・・」
   えっ?!

   「この道はお前の道か、え、コラ!」
   はっ?!

   「どけ!どけ!どけぇ〜!!」
   (ココはどこ?私は誰?)

   ポカンとして固まったままの私に気づいた彼女

          「お爺さまぁ〜 危の〜ございますわ うふふっ♪」


先日、テレビで某国立大学の入試試験に 国語で
宮本輝の「蛍川」が出題されたという話をしていた。

そこで作者自身にこのテストを試してもらおうと試みて・・・

作者 最初は
「僕が書いたんだから、満点に決まっている!」と怪気炎
結果は100点満点中 32点。
終わってひとこと
「これは質問のほうが可笑しい
 『小走り』の横に棒線なんか引くな!」・・・と

例えば
作者はどういう心情をもって、この表現をしたか説明せよ
という問いに対して

『小走りでついて行った・・・』は?

作者の答え
  歩いていては遅すぎる。
  電車で行けば早すぎて追い越してしまう。

採点 ×

正解
  思わず知らず走り出してしまうようなせつない気持ちで
  気がつくと走り出して後を追っていた。


なんで、書いた本人が×?
国語ってだから大嫌いだった
(出来上がった作品はもう、出来上がった時点で作者のものではない)

                                      


【電話.1】

「もしもし 奥様でしょうか?」
『奥様に何か御用でしょうか?』
「・・・・・あ、お家の方はいらっしゃいます?」
『いらっしゃいますが、おたくどちら様?』
「今、無料でダニなどを完全にシャットアウト出来る
 ハウスクリーニングのキャンペーンのご紹介をさせて頂いている・・」
『お待ちくださいよ 奥様と変わります』

・・・・・ちょっと受話器を置いて、1・2・3・4・5・・
バタバタとその場で走り回る効果音も オマケにつけました

『はい変わりました』
「・・・・・(少し様子を伺ってる様子)奥様ですか?」
『はい♪奥さまでぇ〜〜す』(声が全く同じじゃん)
「ガチャン!・・・ツゥーツゥーツゥー・・」
『おぉ〜〜〜い 今、暇なんだよぉ 遊んであげるってばぁ〜』


【電話.2】

深夜に突然!
「寝てた?」
『ううん寝てないよ』
「あのな、あれからズ〜とまだ迷ってたけど 色、どっちにする?」
『どっちって?』
「黒と白。 どっちが好き?」
『黒がすき』
「そう?、、、じゃ黒にしとこうか!で、クラスはどのクラスにする?」
『やっぱ 良いに超したことないんじゃないの?」
「わかった。じゃそう決めよう!それでいい?」
『いいよ』
「遅くにごめん ありがとう じゃぁ〜任せといてね おやすみ〜」
『おやすみ』

この人誰に電話したのかしら? 全く心当たりがありません 


【電話.3】

「あっ、俺、俺・・」
『えっ?』
「俺○○だよ」
『○○?(子供の名前)』
「うん。実は俺、人の保証人になってしまって 今、すごく困ってるんだ
 すぐに金振り込んで欲しいんだけど・・・」
『本当に○○なの?』
「そうだよぉ〜」

・・・この時点で ほぅ〜世間で言う噂の俺俺詐欺が 我が家についに、と・・・
声がまるきり違うじゃん アホか?コイツ
しかし名前まで調べ上げて・・・(-_-;)

『どこの○○か知らんけど、ざけんじゃないわよ!
 親に対してそんな無神経な、お願いの仕方するような息子に
 育てちゃぁ〜いないわよ!(そうであったらいいけどの願望でまくし立てる)
 アンタも親がおるやろう? 泣かすんじゃないわよ!
 そのうち親にもなるやろう? 性根すえて生きていかんかい!
   この、アホンダラ!!!!!』

・・・・・・・手が震えています。きっと電話をかけてきた方が・・・                        



私があの人の家に居ついて
もう、何年目になるのでしょうか・・・

あの人はまだ、私のことを名前で呼んでくれたことはありませんが
私は、誰よりもあの人のこと 知っているのかもしれません

私とあの人の間柄?
・・・・・それを聞いてどうするおつもりで?
聞かないほうが よかぁ〜ございませんか?
恐ろしい真実が隠れていたりしたら どうなさいます?
   ふふふ...................

それよりも
今日 あの人がどんな一日を過ごしたか
特別に 内緒でお教えいたしましょうね

微熱でもあるのか
朝からトロンとしたまま、最低限の(強調!)家事を済ませると
ゴロゴロしては ウトウト
ウトウトしては ゴロゴロ
ぼーっと雨を見続け・・ふわふわと魂を漂わせて
下唇を軽く噛んでは首をかしげ
時々は 含み笑いなど して・・・・・・・・・・

そんなあの人を見ていると ちょっと、ドキドキするんです

きっと、あの人
これから、動き出す
雨がやんだら 外に出る!
外に出た時のあの人の視線は、高く・遠くを見つめ
輝くだろうって...............

こういう時のあの人って、きまって
特別のやさしさで私を見つめて ひとり
頷いたり Vサインをして微笑みかけたりするんですよ
つくづく 変な、あの人ですね・・・


   


戻ります